2022年12月13日、名古屋ガイシホールで「AAA(Asia Artist Award)」が開催されました。
Asia Artist Awards
(アジアアーティストアワード、韓: 아시아 아티스트 어워즈、略: AAA)とは、
K-POP、K-Drama、K-Movieが融合した韓国初のアジアの授賞式。
一年を通じてアジアと韓国の音楽界で輝いたアーティストを中心に、視聴者投票、デジタルチャート、CDの販売数、専門審査委員団の審査結果を総合して受賞者を選出する「音楽部門」
地上波またはケーブルテレビ等、全てのチャンネルの作品を審査する「ドラマ部門」が融合した
アジア最大級のライブイベントです。
AAA公式HP
Stray Kids,SEVENTEENなど韓国の超有名アーティストが出演するステージで、日本からはビーファーストも出演し、「BF is…」とデビュー曲である「Gifted」の2曲をパフォーマンスしました。ビーファーストは、デビュー前より「生歌」にこだわるボーイズグループだとアピールしており、今回のパフォーマンスでも口パクや被せなしの完全生歌のパフォーマンスを行いました。
しかしその直後から、生歌であるにも関わらず、TwitterやYoutubeでビーファストのパフォーマンスに批判が集まっています。
この記事では、ビーファーストが批判される理由について紹介していきます。
ビーファーストは完全生歌で被せも口パクもなし!
そのパフォーマンス直後から、BESTYと呼ばれるファンを中心に、口パクや被せなしの完全生歌だったビーファーストのパフォーマンスを称賛する声がSNSで多数寄せられました。
当日は音響の調子が悪く、よりマイクからの生歌の歌唱が際立ったこともあり、その歌唱力に対して感動する声が大きかったようです。
もともとビーファーストはデビュー時より生歌だということをアピールしているボーイズグループだったということもあり、ファンとしてはこのステージで観客たちにビーファーストの素晴らしさをアピールすることができた、と誇りに思うところもあったのかもしれません。
しかしその喜びの声が、ビーファーストの批判に繋がっていくこととなります。
ビーファーストは生歌マウントがひどい!の声
ファンの一部はビーファーストが「生歌」であることで、他の被せや口パクでのパフォーマンスだと思われるグループより秀でているという口調で呟くこともありました。
※被せ・・・すでに声を吹き込んであるCDを流しながら、生歌声も時折入れる歌唱方法
ビーファーストの生歌を誇りに思うあまり、被せと思われるK-POPの他グループについて言及しています。
この書き方だと、生歌>被せ、口パクだと捉えられる可能性もありますよね。
このような意見も見られました。
生歌が正義、被せが悪・・・たしかに日本はジャニーズやAKBなど、アイドルが歌唱する機会があるたびに「口パクだ」「いや歌っている」という論議が起きることがあるので、その背景があっての生歌=正義、実力があるという認識になることも理解できます。しかし、今回のステージにおいてはその認識が批判につながったと思われます。
歌唱力が高いのは前提条件で「被せ」をしている!
K-POPのボーイズグループはデビュー前の研修期間も長く、育成プログラムも確立しているためデビュー時には基本的に歌もダンスも完璧と言っていいほどのクオリティであることが普通です。さらにステージでは毎回その「完璧」なパフォーマンスで観客を魅せるということが大切だと考えられているため、あえて「被せ」という方法でパフォーマンスをすることが多いです。
つまり「ダンスに集中すると歌唱と両立できないから被せをする」わけではなく、「歌が上手いのは当然として、ダンスパフォーマンスを完璧に魅せたいので被せを使う」ということになります。
AAAは韓国を由来とするライブイベントである!
AAAはもともと韓国が主宰するライブイベント、授賞式です。K-POPグループのステージも数多くあり、各グループのファンも会場へ足を運んだりHuluで配信された授賞式の映像を見ています。ビーファーストにとってはどちらかというと「アウェイ」なステージだったと言えます。
もちろんビーファーストの歌唱力が高いのは疑いようのないことなのですが、一部のファンがそれを声高に、しかも「ホーム」であるK-POPのグループと比較して賞賛したことが、この批判の原因になっていると考えられます。
まとめ|マウントではなくリスペクトを
今回一部のファンのビーファーストに対する強い愛が、無意識的に他グループへの生歌マウントという形で批判を浴びることになってしまいました。ビーファーストの「歌」が最高!というのは主体的な感想ですが、ビーファーストの「生歌」が最高となると、どうしても相対的な感想(つまり他グループと比較して、という意味)になってしまったのですね。
もちろんほとんどのファンには、マウントを取るつもりはなかったと思われます。これから世界を目指す、と受賞インタビューでも積極的に話していたビーファーストなので、ファンも今回のこの騒動を糧として、マウントを取るのではなく、彼らを取り巻く世界にも視野を広くして、彼らのさらなる飛躍を後押ししていって欲しいと願っています。